" /> 第Ⅱ期中小企業デジタル化応援隊を実際に利用したユーザーの感想

#1「結局、『デジタル化応援隊』ってどうだったの?」(3)

「3回着替えて5万円」不正受給問題がクローズアップされてしまった「第Ⅱ期中小企業デジタル化応援隊事業」を「現場」から振り返る。

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個人事業主さんがWebサイト開設についてのお悩みをシステム内に公開するや、すぐに2~3件のコンタクトがあり、2~3日後には10件ほどになりました。コンタクトには2種類あり、計画書(見積書)を送ってくるパターンと、もうちょっと詳しく聞かせてという問合せのパターンです。システム内でメールのやりとりができるようになっているんです。そのメールが事業主さん宛てに殺到した感じです。

この事業主さんは、普段、メールを使うことがなく、LINEもスタンプと単語のみで対応しているそうなので、この状況にどう対応するかしらと早くも心配になりました。しかし、私はこの方が抱いている現状への危機感を過少評価していたようです。なんとこの方は、メールで相手の電話番号を問い合わせて、その後はすべて電話で相談や交渉をしたそうです。背伸びはせず、あきらめもせず、自分にできるやり方で進めていかれる姿に感動しました。

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見栄を張らずにありのままで相談をぶつける事業主さんに、IT専門家の方々もとてもわかりやすく語りかけてくれたそうです。良い人ばかりで迷ったそうですが、なんとか相手を決めて契約しました。一定の条件下で交通費の補助もあるため、その専門家さんに一度自宅に来てもらい、フェイストゥフェイスでリモートの段取りを確認し、その後はリモートでサポートを受けたそうです。この事業主さんには、良い制度を紹介してくれた、と大いに感謝されました。

というわけで、不正受給問題でダークなイメージがついてしまった「デジタル化応援隊」でしたが、個人的には非常に興味深い取り組みだと思います。実は、私自身も「IT専門家」としてシステムに登録していたのですが、登録が遅れて事業終了までの期間が短かったこともあり解決策の提案や受注には至りませんでした。次回があれば、もっと活用したいと思います。(石川サトシ)

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「第Ⅱ期中小企業デジタル化応援隊事業」(事業は終了しています)

マオ
マオ

ちょっと長かったけど、「デジタル化応援隊」いいね!って話?

石川
石川

うん。不正受給防止対策でハードルが上がってる部分も多いけど、それでも登録しているということは、専門家はレベルもそれなりに高いんだろうし、システムの中で専門家向けのインストラクションも充実してたと思う。だから、依頼する側も安心だと思うんだ。あまり肩肘張らずにIT系問題への対策に着手できていいんじゃないかな。

正臣
正臣

個人事業主さんにはIT系が苦手な人も多いと思うけど、こんなふうにできるところから進めていくって大事ですよね。