この10月から最低賃金が改定されました。せっかくの賃上げも諸物価の高騰で嬉しさ半減？でも、払う側の社長さんにすれば3％超の賃上げは厳しい。で、そもそも日本の賃金水準って高いの？低いの？
この10月に改定された「令和４年度地域別最低賃金額」はこの表の通りです。全国加重平均を例にとれば、930円→961円で3.3％のアップです。もらう側としては嬉しいですが、身近なところで値上げがビックリするほど進んでいて、せっかくの賃上げも生活水準の改善までは期待薄････。払う側の全国の社長さんが人件費アップで大変な思いをされているのにねぇ。
出典：厚生労働省「地域別賃金の全国一覧」
兵庫県民としては、最低賃金が京都に負けてるのもちょっとショックだったんだけど(笑)、
じゃあ日本の賃金のレベルって世界的に見て高いの？低いの？っていうのも気になったんで、調べてみました。
日本ってG7のなかで一番平均賃金が低いんだね。ショック!!
出典：OECDの主要指標
ショックを受けつつ、年平均の労働時間も調べてみた。
日本人＝勤勉・よく働く、のイメージがあるけど、実はなんだかんだで他の国よりも祝祭日多そうだもんね。日本はG7では真ん中の４位。アメリカ人、実はよく働くんだねぇ。
ついでに、この二つの数字を使って、時給換算してみた。G7のなかでも、＜イタリア・日本＞、＜フランス・カナダ・イギリス＞、＜ドイツ・アメリカ＞という３階層に別れている感じ。ドイツはG7では労働時間最短なのに、時給換算で２位はカッコ良過ぎる。合理主義！
賃金が上がった分の財源を確保するために事業者が製品やサービスに価格転嫁したら、せっかく賃上げしてもらった労働者の消費生活は結局ラクにならないことになる。
販売価格帯は現状を維持しつつ、生産性を向上させて利益率を改善して従業員に還元、っていうのが理想のシナリオなのかな。（本間かよ）
※写真はモデルさんで筆者ではありません。
日本に根拠のない幻想を抱いてたのかもな。これが現実なんだね。
「伸びしろ」があるんだってポジティブにとらえたい。
でも、やっぱり今までのままのやり方では限界に来てるってことかな。
最低賃金改定は、補助金申請のいわゆる「賃上げ要件」に影響してくるね。
破壊なくして創造なし。やっぱりDX推進が重要？
このデータは2021年のものだから、1ドル≒￥100くらいでドル換算してるんだよね。直近のレートでドル換算したら、さらに3割くらい下がるんじゃないか？
そっか、今の円安レートをかけたら円ベースだと増えるじゃんって思ったけど、これは円(各国の通貨)➡ドル換算の結果を表してるんだもんね。