「3回着替えて5万円」不正受給問題がクローズアップされてしまった「第Ⅱ期中小企業デジタル化応援隊事業」を「現場」から振り返る。
個人事業主のお客さまに「中小企業デジタル化応援隊」をお薦めしたのは、2つの理由からです。①複数の候補者から最適の相談相手を選べそうだから。②補助金を受けられて経済的負担が軽減できそうだから。
あ、制度の説明がまだでしたね(画像はWebサイトのスクリーンショット)。
ザックリ言えば、予めシステムに登録を済ませた中小企業者・個人事業主がITに関する困り事をシステム内で公開すると、同じくシステム登録済みのIT専門家たちから解決策の提案が寄せられ、その中から気に入った相手と契約するとその相手への報酬の一部に補助金が支給される、という感じです。複数の業者にコンタクトして相見積を集めて、というプロセスがシステム化されているのは大きな利点で、おまけに補助金付きとなれば、直感的にとてもありがたい制度だと思いました (画像はWebサイトのスクリーンショット)。
というわけでご提案をしたものの、率直に言って、このお客さまは、伝統工芸品の制作・販売という業種柄や年齢層などからしても、あまりITリテラシーが高い方ではありませんので、複数の相手とリモートで交渉して自らの思い描くようなサポートを受けるというゴールまでたどり着けるかどうかという不安はありました。途中で面倒になって心が折れてしまわないかしら、と心配でした。
また、利用規約が改定され、いろいろと厳格化されたので、提案をしてくれる専門家がそんなに多くは登録されていないんじゃないか、助けを求めても空振りに終わるんじゃないかという不安もありました。
しかし、その後の展開は、予想とは全く違っていました(その3へ続く)。
「第Ⅱ期中小企業デジタル化応援隊事業」(事業は終了しています)