6月15日の公募開始から1ケ月が経過した「令和4年度 外食産業事業継続緊急支援事業のうち 業態転換等支援事業」(以下 、便宜上「業態転換等補助金」と称します)。
今から取り組んで8月1日の締切に間に合うのか?今回は「1次」となっているが2次公募はあるのか?(以下は個人的考察であり、この事業に関する公式見解等ではありません。)
今日、7月14日(木)に「業態転換等補助金」の最後(6回目)のQ&AセミナーがWeb開催されました。1時間半のスケジュールで、最初の30分が概要説明、残りの1時間が質疑応答という構成は、受講者のニーズに寄り添っている感じがします(詳しくはこちらをご参照下さい)。
※画像は案内パンフより
Q&Aセミナーは、100名超のWeb参加者がZoomのチャットで質問を発して、事務局の方がその場で回答するという方式でしたが、質問の内容は具体的で実務的な質問よりも大前提を問うようなタイプの質問が多くを占めていました。言い換えると、印象としては、もうかなり準備が進んでいる方々の質問、というよりも、これから取り組もうかな、と思っている方々の質問という感じでした。公募締切まであと2週間くらいしかないんですけどね。※画像は案内パンフより
公募の詳細は、こちらでご確認下さい。
ということで、個人的に気になるポイントを挙げると、繰り返しになりますが、スケジュールがかなりタイト、ということですね。締切は8月1日(月)となっていますが、申請方法がネット(jGrants)経由じゃなくて郵送のみで、当日17:00必着です。土日を挟むので、遅くとも7月29日(金)には投函/出荷が必要でしょう。
しかも、ほかの補助金の場合なら採択後の交付申請時に求められるような相見積書等の資料が、最初から必要という部分でも要求のハードルが高いです。現時点で、既に事業計画の検討が進んでいる状態でなければ、たぶん締切には間に合わないでしょうね。一方で、最近よくある「従業員の賃上げ」条件が課せられていないことや、事業の達成目標が総合的な中期計画形式ではなく、客数・販売数・客単価等のKPI的なものだけで表現すればよいこと等は、申請者に優しい設定だと思います。
スケジュール的に今回の応募は困難、となれば、当然、次回はあるのか?という話になります。「1次」と銘打っている割には、今後のスケジュールが不透明です。これは、私の推測ですが、1次公募の「出来高」次第で今後が決まるということだと思います。この補助事業の予算は10億円と言われており、正直、補助金の予算枠としては1桁小さい気がします。1件当たりの補助額の上限が1千万円なので、単純に考えると100件分しかないことになりますから。1次公募で良いプランが多く採択されれば、予算枠を使い切って終わり、でしょうね。
次回のチャンスがあれば、ぜひ申請サポートに挑戦してみたいですが、とりあえずは1次公募の結果待ちですね。お題は「業態転換」なので、飲食業を食品製造業や食品卸売業とかまで転換しちゃうと、もはや「業態転換」じゃなくて「業種転換」になっちゃうので注意が必要です。あと、単なるコロナ対策に留まるだけではダメで、その結果として売上増加やコスト削減が見込める取り組みじゃないと採択されないと思います。(石川サトシ)
「外食産業事業継続緊急支援事業のうち 業態転換等支援事業」ってネーミングもなんだかなぁって感じ。じゃあ「外食産業事業継続緊急支援事業のうち 業態転換等支援事業以外」って何?
いわゆる「Go To Eat」事業だね。